科目名 | 国際金融論 |
担当者 | 稲垣 寛 |
単位数 | 4単位 |
配当年次 | 3年 |
科目区分 | 選択必修 |
実地学期 | 通年 |
授業形態 | 講義 |
講義概要 | この講義は、国際金融の理論・政策・歴史(および制度)の各側面についての基礎の理解を得ることを意図している。応用経済学としての国際金融論の位置付けと特徴について簡単に述べると、国際金融論は貿易論と並んで国際経済学を構成する一方の柱である。他方の貿易論は国際貿易に実物的分析方法を採用し、リカルド以降の比較優位原則の成立とその後現在に至までの理論展開を骨組みとしており、過去からの豊富な分析結果の蓄積が現在の貿易論を支えている。貿易論と国際金融論を2本の柱とする国際経済学は全てのクロス・ボ−ダ−取引を含む広範な分野を観察対象としており、分析手段も多様である。 そこで国際金融論を取り上げよう。我々の経済は貨幣経済として営まれている。その下での通常の経済取引は交換の形態を取るが、その典型はモノ(財・サ−ビス)とカネ(資金・信用を含む)との間の交換取引である。一方モノとモノ、あるいはカネとカネとの交換も、概念的にも、時には現実にも成立する。大まかに言えば、貿易論はモノとモノについての貿易取引原理の解明に特化し、国際金融論はカネとカネに関わる国際間の取引を分析課題としている。従って次に、国際金融論は基本的には、金融論が課 |
評価方法 | 講義への参加回数および期末試験により評価 |
教科書・参考書等 | 参考書:『実践ゼミナ−ル国際金融』深尾光洋著 東洋経済新報社 1990年 |
その他(履修条件、 履修上の注意事項) | |
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