科目名 | 社会学研究 I |
担当者 | 渡戸 一郎 |
単位数 | 4単位 |
配当年次 | 2年 |
科目区分 | 必修 |
実地学期 | 通年 |
授業形態 | 講義 |
講義概要 | 年間テーマ:「ディアスポラの都市社会空間」への社会学的アプローチ ―グローバルな視点とローカルな視点の交錯へ― 日本は戦後の高度成長期を通じて、「同質性」「均質性」のきわめて高い「国民国家=国民社会」を構築してきた。人の移動という面でも、高度成長をリードした工業化に要した労働力は、地方圏から大都市圏に向かう巨大な国内移動でまかなった。これを都市化という側面で言えば、当時の日本はドメスティックな人口の都市化を進展させたといえる。しかし、1970年代からは中国帰国者とその家族、インドシナ難民などが流入し始め、さらに80年代後半のバブル期からは東アジアを中心とする諸外国からの国際移動が活発化して、日本には今日、200万人近い外国人が居住するようになった。 このように、日本では、従来のドメスティックな人口移動による都市化のうえに、グローバルな人口移動による新たな都市化が重層化してきているといえる。また、A.ブラーの言う「ディアスポラの空間」が家族、学校、職場、地域社会、メディアなどの社会空間に広がり、そこで生きる非移動者(定住者)たちにも大きな影響を与えることによって、従来の「同質性」や「均質性」の強 |
評価方法 | ゼミにおける報告内容と議論の活発度、及び年数回のレポートによる。 |
教科書・参考書等 | 教科書:渡戸一郎ほか編『多文化教育を拓く』明石書店、2002年2月刊行予定 参考書:梶田孝道編著『国際化とアイデンティティ』ミネルヴァ書房、3,500円 |
その他(履修条件、 履修上の注意事項) | |
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