科目名 | 言語・文化研究 I |
担当者 | 牛田 栄次 |
単位数 | 各2単位 |
配当年次 | 3・4年 |
科目区分 | 総合文化 3群 |
実地学期 | 通年 |
授業形態 | 演習 |
講義概要 | テーマ:「救済論−賛否の諸相」世界文明の基盤となる大きな宗教、就中キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教、その他の教えのうちキリスト教のカトリックとプロテスタンティズム両者中、後者の“Fur”und“ Gegen”、即ち「擁護」と「否定」、その代表的な西洋の思想家としてゼーレン・キールケゴールとフリードリヒ・ニーチェを中軸に考える。 ナザレのイエスを出発点として、古代の代表的教父、聖パウロの書簡にはユダヤ教と訣別したラディカルな救済思想が躍動的に脈打っている。時代はくだって「自分は歴史を真二つ割った」と唱え、新たな方向を提示せんとしたニーチェのアンティ・クリストと、「単独者」の概念を以て、歴史的なキリスト教に対し果敢な闘いを挑んだキールケゴールを比較したい。 キリスト教は全体として人間に与えた問題の大きさにより、深刻な衝撃を与えたし、又現にそうである。その影響の裾野は大きく広い。思想、美術、音楽等、更に政治への対抗軸としての側面(殊にドイツ)も考えていきたい。ドイツ語の知識は必須要件である。 |
評価方法 | 出席、発言、レポート提出等を総合的に判断する。 |
教科書・参考書等 | 簡単なニーチェの伝記(独文)、本(著作、文献等)を教室で知らせるが、参加者の希望があれば提案されたい。 |
その他(履修条件、 履修上の注意事項) | ドイツ語 I・ IIを修了した者、又は少なくともドイツ語 IIを再履とする者を原則として対象とする。 言語・文化研究 I/言語・文化研究 IIは3年次以上でさらに外国語を研修するために開設されている上級科目であることを踏まえて、しっかりした内容の語学を身に付けて欲しい。 |