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科目名基礎物理学
担当者井上 一正
単位数2単位
配当年次1年
科目区分必修
実地学期前期
授業形態講義
講義概要物理と化学は,ともに自然科学を支える学問である.そして化学には,物理学の基礎理論を用いて発展した領域や,また両者が互いに重要な役割を果たし明確に区分することの出来ない領域が数多く存在する.たとえば,後者の例として古くには放射性元素の研究で有名なM.キュリー夫人の『ベクレルの発見した放射現象に関する研究』(1903年ノーベル物理学賞)や『ラジウムとポロニウムの発見と金属状態ラジウムの分離およびこの元素の性質の研究』(1911年ノーベル化学賞),近年では福井謙一・R.ホフマンらの『化学反応過程への量子力学の応用』(1981年ノーベル化学賞)などが挙げられる.
極端な議論をするならば,物理学は物質の構成要素の究極を探る学問であり,逆に化学はその構成要素である原子・分子などに着目して,物質の組成・性質あるいは生成・分解を研究する学問であるといえる.この原子・分子の構造及び諸性質や分子結合など解明するには量子化学が基礎となっており,これは物理学における量子力学や原子物理学が土台となって発展したものである.また,分子の集合状態や化学平衡を取り扱うときには熱力学が,各種の化学分析や化学計測を行うには電磁気学などが必要な土台となってい
評価方法定期試験のみ.
教科書・参考書等米満澄,広瀬立成 著:図説物理学,丸善(1990).
その他(履修条件、
履修上の注意事項)
本科目専用の自筆ノートを必ず作成すること.


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