科目名 | 基礎現代物理 I |
担当者 | 井上 一正 |
単位数 | 2単位 |
配当年次 | 1年 |
科目区分 | 選択 |
実地学期 | 前期 |
授業形態 | 講義 |
講義概要 | 力学,熱学,電磁気学,光学といった主要な分野から成る古典物理学は,約2世紀にわたって発展を遂げ19世紀末にほぼ完成した.そして20世紀に入ってこの古典物理学が修正を受け,物理学に二つの大きな変動がおきた.相対論と量子論といったいわゆる現代物理学が誕生した.1905年,アインシュタインによって提唱された特殊相対性理論は,ニュートン力学以来信じられてきた絶対時間・絶対空間の概念を根底から変えてしまった.一方,プランクのエネルギー量子の考え(1900年)やアインシュタインの光量子説(1905年)による量子論は,ボーアの原子模型を経て,シュレーディーンガーとハイゼンベルグによる量子力学へと発展していった. 極端な議論をするならば,現代物理学は物質の構成要素の究極を探る学問であり,逆に現代化学はその構成要素である原子・分子などに着目して,物質の組成・性質あるいは生成・分解を研究する学問であるといえる.この原子・分子の構造及び諸性質や分子結合など解明するには量子力学や量子化学が基礎となっており,これは物理学における現代物理学が土台となって発展しきたことは自明なことである. 本講義では,予備知識としての量子力学を最低限にとどめ,以 |
評価方法 | 定期試験のみ. |
教科書・参考書等 | 和田 正信 著:物理学のすすめ「現代物理学とは何か」,裳華房(1997). |
その他(履修条件、 履修上の注意事項) | 本科目専用の自筆ノートを必ず作成すること. |
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