科目名ゼミナール II
担当者山口 信行
単位数1単位
配当年次3年
科目区分必修
実地学期後期
授業形態演習
講義概要ゼミIと同様の考え方で、学生諸君が「流れ」を直接感じ、観察し、測定し、結果を考察し、レポートできるようになることを目指し、比較的単純な実験を行い、考えてもらう。基本的には、予備的な授業、実験、レポート、報告と議論、補足講義という組み合わせで実施する。
ゼミUでは実施内容は、主に渦に関する現象を取り上げている。また流れの可視化の威力を理解してもらう。

 1.ビーカー内部の渦の観察
  (狙い:流れの可視化を粒子や染料を用いて   行い、容器内部での回転流においてどのよ   うな流れが発生しているかを観察し、レポ   ートする。さらに、強い渦の発達する要因   を考察する。)
 2.強制渦発生装置による渦の観察
  (狙い:強制渦と普通の吸い込み渦の違いを   知る。渦断面形状から回転数を算出する。)
 3.渦環の発生とその挙動
  (狙い:箱に入れた煙を急に押し出して渦環   を発生させ、その後の挙動を調べる。渦環   同士の干渉による挙動を調べ、また挙動を   予測する。)
 4.カルマン渦の観察
  (狙い:回流水槽の中に置かれた円柱その他   のウェークをアルミ粉で可視化し、カルマ   ン渦の挙動を観察する。放出する渦の周波   数を測定し、Strouhal数を計算し、   その値がほぼ一定であることから一般性を   理解する。)
 5.カルマン渦と物体の共振現象
  (狙い:風洞吹き出し口に簡単なモデルをゴ   ム保持で置き、カルマン渦と共振してモデ   ルの振幅が増大する様子を観察する。)
 6.その他トピックス
評価方法出席と実験への参加およびレポートにより行なう。
教科書・参考書等参考書:「流れ学TおよびU」、「流体工学演習     TおよびU」の教科書
その他(履修条件、履修上の注意事項)本ゼミTを履修していること。「流体工学演習TおよびU」を受講していることが望ましい。


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