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科目名 | 学校図書館の情報アプローチ |
担当者 | 二村 健・平井 歩実 |
単位数 | 4単位 |
配当年次 | 3年 |
科目区分 | 学校図書館司書教諭 |
実地学期 | 半期 |
授業形態 | 講義 |
講義概要 | 現代情報社会は急速に進展している。これからの未来を担う子どもたちに情報社会の意味を適切に伝えることは大人たちの責務である。学校図書館は、従来の学習センター・読書センター・教材センターという基本機能に加えて、情報社会の「ショーウィンドウ」としての機能を持つべきである。そこでは、情報の生産・流通・伝達・選定・収集・蓄積・加工・組織化・保存・管理・検索・探索・提供・利用といった情報社会の図書館情報学的な重要な側面が具体的に例示されている。本科目は、この「ショーウィンドウ」を構築するための必要な理論と技法について講義を交えつつ演習を中心に行う。 同時に、学校教育における学習環境としての学校図書館というこれまでの学校図書館に対する基本的観点から、その整備と運用、維持・管理、そのための適切なメディアの選定と収集および更新といった基本原則を学ぶ。司書教諭は、ここしばらくの急速な法整備の途上で、学校図書館を場とする「メディア専門職」としてはっきりと位置づけられたのである。 一方で、西暦2001年までに全ての中学校高等学校を、また、西暦2003年までに全ての小学校をインターネットにつなぐという国の方針が打ち出されているが、では、学校において実際にインターネットを扱う人材にはどのような人々が想定されているかは定かではない。これについては、一般に、現在の制度下では司書教諭が最も相応しいとの議論がある。本科目では、司書教諭として実際に発令されたときに、自ら進んで学校におけるインターネットの導入や管理運用のできる即戦力としての人材養成という観点で演習を進める。 おおよそ、次のような内容で進める。 1.学校図書館における情報アプローチ 2.学校図書館の情報化指針 3.メディア教育の意義と目的 4.学校図書館におけるメディア教育 5.学習効果を高めるメディアの利用法 6.学校図書館において活用すべきメディアの種類と特性 7.学校図書館において活用すべきメディアの選択および更新 8.学校図書館における資料・メディアの組織化 9.分類の意義と機能、日本十進分類法の理解と演習 10.件名標目表の理解と演習 11.目録の意義と機能、日本目録規則の理解と演習 12.電子目録の編成と活用 13.多様な学習環境と学校図書館における資料・メディアの配置 14.学校図書館に必要な情報機器 15.高度情報社会と人間 16.情報メディアの発達と変化および図書館の変容 17.情報メディアの特性と選択の観点 18.視聴覚メディア、マルチメディアの活用 19.学校図書館におけるコンピュータの活用 20.教育用ソフトウェアの活用 21.データベースと情報検索 22.インターネットを用いた情報検索と情報発信 23.資料・メディアと著作権 24.インターネットの利用と有害情報対策 25.学校図書館における情報発信の意義と目的 26.ホームページの作成演習 27.仮想電子図書館演習 |
評価方法 | 平常点、出席点、および、正規試験の総合評価 |
教科書・参考書等 | 全国学校図書館協議会刊行のテキスト |
その他(履修条件、 履修上の注意事項) | 本科目は、省令「学校図書館メディアの構成」と「情報メディアの活用」を併せて再編した科目である。したがって、授業コマが2科目分あることに注意。 |
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