科目名 金融政策�T ･ �U 担当者 中野　博明 単位数 ４単位 配当年次 ４年 科目区分 選択必修 実地学期 通年 授業形態 講義 講義概要 金融政策は、金融の調節を通じてマクロ経済活動を安定的に維持させることをねらいとしています。その具体的目標して一般的にあげられるのが、�@物価の安定、�A雇用の安定（経済成長）、�B対外均衡の達成です。また、その運営主体は、中央銀行である日本銀行です。 　日本銀行は、バブル時に発生したインフレを抑制することに失敗し、しかも、その崩壊後も適時に、有効な手段を打てなかったがために、深刻な「金融システム不安」（金融機関の不良債権問題と経営破綻問題）を発生させてしまいました。これはまさしく金融政策の今日的大きな問題です。 　この講義では、金融政策の主体としての日銀の役割、金融政策の目標と手段、金利の決定メカニズム、通貨供給のコントロ−ルなどについて解説するとともに、金融をめぐる最近のトピックス（金融ビッグバン、信用秩序の維持、日銀の政府からの独立性、政策決定プロセスの透明性など）を取り上げ、実体に即して理解を深めていくようにしたいと思います。 　　年間の講義スケジュ−ルは以下のとおりです。 〔前期〕　　　　　　　　　　　　　　　　〔後期〕 　　　　　　テ−マ　　　　　　　　　　　　　　　　　テ−マ 　�@　日本銀行の機能　　　　　　　　　　　�@　金利の決定メカニズム 　�A　中央銀行の中立性・独立性　　　　　　�A　外国為替相場の決まり方 　�B　金融政策の目標（物価の安定･雇用の増加）　　　 �B　マネ−サプライ政策 　�C　金融政策の目標（対外均衡の達成） 　　　　　�C　マネ−サプライのコントロ−ル 　�D　金融政策の手段（金融市場の調節方法） 　　　　�D　日本銀行の政策決定プロセス 　�E　金融政策の手段（金融市場調節の手段） 　　　　�E　日本銀行の課題 評価方法 定期試験の結果によって行います。 　　 教科書・参考書等 教科書：黒田晃生　著　『金融政策の話〔新版〕』　（日経文庫） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（日本経済新聞社1998年11月） 　参考書：授業時に随時紹介します。　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 　　 その他（履修条件、 履修上の注意事項） 関連科目：金融論