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科目名憲 法
担当者児玉 誠
単位数4単位
配当年次2年
科目区分選択必修
実地学期通年
授業形態講義
講義概要日本国憲法は、成立から既に半世紀以上が経過し、様々な議論に晒されながらも戦後日
本の進路に対して最高法規として基本的な方針を示してきた。そしてその理論も着実に国
民の間に浸透してきたとされる。
 本講義においては、以上の点を踏まえて、日本国憲法の基本原理、基本理論を論じつつ
主要な学説及び判例を紹介し、憲法に対する理解を深めてもらう。

 講義内容は次のような順序で行なっていく。

 1)憲法の意義(憲法とは何か。近代憲法の原則、憲法の分類、現代憲法の展開)
 2)日本の憲法史(明治憲法と日本国憲法の比較、日本国憲法の成立経過)
 3)国民主権(国民主権の意義、選挙、象徴天皇制、地方自冶)
 4)平和主義(平和主義の原理、九条の法的性格、戦争放棄と自衛権、戦力不保持、国
        際協調主義と平和主義)
 5)基本的人権の保障(人権の歴史、人権の一般原則、人権と公共の福祉)
 6)人権の体系(人権の分類、法の下の平等、新しい人権)
 7)自由権と社会権(自由権の性格−精神的自由、人身の自由、経済的自由、社会権の
           性格)
 8)国会(国会の地位、両院制、国会議員の地位、国会の会期と議事、国会と財政)
 9)内閣(行政権、議院員内閣制、内閣の組織と権能)
 10)裁判所(司法権、司法権の独立、裁判所の組織)
 11)憲法保障制度(憲法の保障の方法、違憲審査例)
評価方法前期・後期の2回の期末試験を行い、その平均点により評価を出す。
教科書・参考書等教科書:伊藤正巳 著 『憲法入門』(有斐閣双書)

   六法全書も必ず準備すること。
その他(履修条件、
履修上の注意事項)
本講義を受講する学生は、基本的な法学の知識が必要とされるので、あらかじめ法学A
の単位を取得しておくことが望ましい。