科目名 | 経済学演習T |
担当者 | 中野 博明 |
単位数 | 2単位 |
配当年次 | 3年 |
科目区分 | 必修 |
実地学期 | 通年 |
授業形態 | 演習 |
講義概要 | 本ゼミの基本テ−マは「現代財政問題の研究」です。現在わが国経済・社会を取り巻く環境は、大きく変化しつつあります。経済の成熟化とグロ−バル化、それに高齢化社会の到来といったことです。このため経済構造の調整やその枠組みの変革を迫られているのです。 このような日本経済の変化に伴い、これまで民間活力を引き出す上で大きな役割を担ってきた財政も従来のやり方では、もはやその機能を発揮できなくなってきているのです。つまり、わが国財政も今や大きな転換期にあるということです。 このゼミでは、国民生活の視点から、財政を取り巻く今日的な課題を取り上げ、さまざまな角度から問題の所在を究明し、解決の方途を探ってみたいと思います。研究課題として、公共サ−ビスと国民負担、高齢化社会と社会保障負担、公平な税制の確立、社会資本の充実と公共事業のあり方、予算システムの効率化、財政赤字と公債発行、地方分権と政府間財政関係などを考えています。 ゼミの進め方は、先ず前期では、テキストにしたがって財政の基礎理論、しくみおよび現状について学び、あわせて今財政が直面している諸課題についての認識を深めていくようにします。後期では、前期で学んだことをベ−スにしながら、各自テ−マを選択して発表してもらい、ゼミ生間相互の討論を通じて、現代の課題をみる視点をつちかうようにします。 |
評価方法 | 発表内容、出席状況(参加意識、質疑応答、協調性など)、ゼミへの貢献度などにより総合的に判定します。 |
教科書・参考書等 | 教科書:宮本憲一 著『公共政策のすすめ』 (有斐閣 1998年6月) 参考書:重森暁 他編『Basic 現代財政学』 (有斐閣 1998年6月) :坂本忠次 他編『分権化と地域経済』(ナカニシヤ出版 1999年11月) |
その他(履修条件、 履修上の注意事項) | |