科目名 | 社会科学概論 |
担当者 | 稲垣 寛 |
単位数 | 4単位 |
配当年次 | 2年 |
科目区分 | 必修 |
実地学期 | 通年 |
授業形態 | 講義 |
講義概要 | <暮らしと貿易>をキ−ワ−ドとして、一国経済と貿易の関係をいくつかの側面から眺めることを、この授業の主要なテ−マとする。 我々が現在享受している日々の暮らしは、世界の諸国との多角的な貿易取引なしには成り立たないと言える。しかし暮らしは、さまざまな視点からその豊かさあるいは貧しさを捉えることができるから、戦後初めての大不況のただ中にある現在、人によっては、毎日こんなに一生懸命に働いて尚且つこのような暮らしだけしか出来ぬのなら、いっそ海外との貿易取引なぞしなくてもよい、と極論を言う人もいるかもしれない。リストラ、雇用不安、賃金カットの懸念がとりわけ強い今日の社会状況の中では、人々がそのように考えるのも無理からぬことである。しかしながら他方で、日本の経済は、マイナス成長の下でも世界第2位のGDPを維持し、1兆ドルを超える対外資産を有し、先進国の中でもっとも平等な所得分配を実現してきている。このような日本経済を築く上で、海外諸国との交易の果たした貢献は、はかり知れないものがある。 授業では、貿易のもたらすメリットと、他方貿易によって生じるマイナスの問題を取り上げる。 授業の中では、講義と共に授業参加者による報告も予定している。「経済白書」の一部、新聞切りぬき、その他資料などを教材とする。 |
評価方法 | 講義への積極的な参加回数および期末試験による評価 |
教科書・参考書等 | 授業の際に適時指示する。 |
その他(履修条件、 履修上の注意事項) | |
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