科目名 | 社会科学概論 |
担当者 | 児玉 誠 |
単位数 | 4単位 |
配当年次 | 2年 |
科目区分 | 必修 |
実地学期 | 通年 |
授業形態 | 講義 |
講義概要 | 日本国憲法第13条は、「すべての国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」と規定している。本条は、最初に近代人権思想の根元に位置するとされている個人主義の原理を明示し、次にこの原理に基づき国民各個人が生命、自由そして幸福追求を行う権利を有し、これらの権利が公共の福祉に反しない限り、国家により最大の尊重を受けねばならないことを述べていると解される。したがって本条は、個人それ自体の尊重を重視する個人主義と、その個人から構成される社会一般や国家の利益を考慮する公共の福祉という、一見すると対立するように考えられる二つの概念を表明している。 それゆえ本講義では、両概念をどのように関連づければよいかを学生諸君と共に考察していきたい。 |
評価方法 | 講義は、予め割り当てておいたテーマに関して2〜3名の学生に発表を行ってもらう方法で進めていく。したがって、各学生のテーマの発表内容、前期・後期の2回の試験、出席日数、学生への質問に対する回答などを総合的に判断して評価を行う。 |
教科書・参考書等 | 教科書:児玉 誠著 『法における個人主義と公共の福祉』 (御茶の水書房)
その他の文献については追って指示する。 |
その他(履修条件、 履修上の注意事項) | |