科目名 | 初等図画工作科教育法 |
担当者 | 藤森 久士 |
単位数 | 2単位 |
配当年次 | 2年 |
科目区分 | 必修(小学校・教職) |
実地学期 | 前期・後期 |
授業形態 | 講義 |
講義概要 | 本来、美術造形的な活動は人間にとって自然発生的なものであり、一人ひとりが本能としてその能力をそなえています。 幼年期から老年期にいたるまでのそれぞれの年代で、かかわり方や関心の度合いに濃淡があるにしても、私たちは広い意味での美術的活動と無関係には生きられません。 例えば、シャツ一枚買うにしても、あれやこれやと迷うのは美的感覚にてらしあわせているのであり、机の引きだしの中を整理整頓することは、わかりやすさ使いやすさを目指したデザイン活動に他なりません。 とりわけ、子どもたちが創造本能を思うさま展開することは、自分自身の五感を積極的にはたらかせ、直観的な理解・表現・伝達などの能力を開発することになり、これは生き物としての基本的能力を高めずにはおかないと考えられます。 この根源的な感覚にもとづく活動が図画工作という名のもとに学校教育に組み込まれたことにより、すべての子どもが一定水準の美術的体験を持つ機会を得た反面、教育現場の教師達は“教える”という要素の少ない創造活動を教科目として取り扱うことから生まれるさまざまな矛盾に悩むことにもなりました。 幼年期とのかさなりが濃厚な低学年期から、客観性の高まりをみせる高学年期へかけての小学時代は、美術造形表現に劇的変化がおこるといわれています。 子どもたちの創造本能を妨げずに子どもたちの発達変化に対応するには、という問い掛けを念頭に図画工作教育のすすめ方を研究します。 具体的には、低学年、中学年、高学年の学習指導案づくりを目標とし、その過程で図工教育の実際的な問題点を考察します。
教科書:『小学校指導書、図画工作編』(文部省) |
評価方法 | 提出レポート、出席状況。 |
教科書・参考書等 | |
その他(履修条件、 履修上の注意事項) | |
|