科目名 | 保育内容の研究E(言葉) |
担当者 | 青木 秀雄 |
単位数 | 2単位 |
配当年次 | 3年 |
科目区分 | 選択必修 |
実地学期 | 前期 |
授業形態 | 講義 |
講義概要 | <授業目標> 「生きる力」が教育において重要であることが再認識され、真の主体性や個性を育てる教育が今求められている。 (1)自分の気持ちを言葉で表現し、伝え合う喜びを味わう。 (2)人の言葉や話などをよく聞き、自分の経験したことや考えたことを話し、伝え合 う喜びを味わう。 (3)日常生活に必要な言葉がわかるようになるとともに、絵本や物語などに親しみ、 先生や友だちと心を通わせる。 この三つが、『幼稚園教育要領』における言葉の獲得に関する領域「言葉」指導上のねらいとして示されている。この目標を十分踏まえ、先天的にもっている好奇心を大切にし、分かる歓びと共感的理解が保障され、創造的な教育実践に結び付くような、言葉に対する基礎的、理論的、実践的理解と認識を深めたい。言葉が私たちの思考に対してだけではなく、感情や行動に如何に多大な影響を与えているか。また、人間の自由や主体性の問題について、言葉との関連から考察することにより、言葉の重要性を再確認したい。 実際の教育相談を録音したテープや言葉の本質に深く関係するVTRも活用したい。 なお、毎時間、各自の授業内容に関する考察を書き込む用紙を配布する。授業に対する感想も率直に記入して欲しい。これをコミュニケーションの手段として、次回の授業に生かしたい。また、3、4回の小テストを実施する。
<授業計画> 各時限の内容と順序は下記のようにしたい。 1.領域「言葉」の意味と目標 2.言葉の役割 (1)命名・弁別機能 (2)コミュニケーションと言葉 (3)シンボルとしての言葉 3.「聴く」ということ、表現すること 4.言葉は教えられるか(VTRを用いて) 5.ヘレン・ケラーと言葉(VTRを用いて) 6.外なる言葉と内なる言葉、話し「ことば」と書き言葉 7.自我の発達と言葉 (1)思考・イメージと言葉 (2)情動と言葉 (3)自己評価と言葉 (4)表現と共感 8.幼児の行動と言葉 (1)自己コントロールと言葉 (2)しつけと言葉 9.褒める・叱ることと自律(録音テープを用いて) 10.幼児の言葉の発達 11.幼児の教育環境と言葉 (1)日常生活と言葉 (2)遊びと言葉 (3)人間関係と言葉 (4)物語・絵本の言葉と共感的理解 12.言葉と障害(録音テープを用いて) |
評価方法 | 出席、授業終了時提出用紙の考察、授業のとき行う3,4回の小テストの成績等を総合的に判断し評価する。なお、教職という社会的責任に鑑み厳しく評価する。 |
教科書・参考書等 | 教科書:文部省 『幼稚園教育指導要領解説』 (潟tレーベル館) |
その他(履修条件、 履修上の注意事項) | |