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科目名 | 保育内容の研究D(環境) |
担当者 | 甲斐 規雄 |
単位数 | 2単位 |
配当年次 | 3年 |
科目区分 | 必修(幼稚園・教職) |
実地学期 | 前期 |
授業形態 | 講義 |
講義概要 | 幼稚園教育要領に「環境は、自然や社会の事象などの身近な環境に積極的に関わる力を育て、生活に取り入れていこうとする態度を養う」と述べている。これは、小学校の生活科の目標と極めて類似している。しかし、幼児期は、幼児であるから幼児期であって、決して児童期の準備の段階ではない。幼児は、充分幼児期を生きれば必然的に児童期になる。 「子どもは母親の出かける所には何処にでもついて行き、身近なもの、生活圏内の全てを注意深く観察する。そしてその観察は、音、動き、姿、形、光沢、組み合わせ、数える世界に拡大し、拾い、収集し、整理し、調べる。」これは、幼稚園Kindergartenを1840年世界で最初につくった F.フレーベルの考え方である。 150年前に。子どもたちの園(庭)をつくった原理である。 別の講義でも触れられたと思うが、幼児教育の概念、幼児教育の歴史、その中でも日本の幼児教育の法制史・研究史について述べたい。また、「保育所保育指針(環境)」(厚生省児童家庭局)と「幼稚園教育要領(環境)」(文部省)のねらいと内容の相違を整理してみたい。そして、共に学ぶことになる「小学校学習指導要領(生活科)」の目標と内容を比較対照する。 その上で、幼児にとって具体的、総合的な経験、活動とはどういうことかについて、 Frobel,F. (1782-1852)と Montessori,M.(1870-1952) の生涯と思想について比較検討しておきたい。 幼児の環境保育は、幼児の発達と一貫する事が大切であること、そして実際に環境保育のねらい、内容そして方法がそうなっているか検証したい。 半期の授業であること、受講学生の人数によりその進め方に苦慮すると思うが、フレーベル『人間の教育』の中で幼児の段階の教育について直に触れ、その上で現行の幼稚園教育要領で要求されている内容に触れてみたい。 |
評価方法 | レポート、出席点の結果を加味する。 |
教科書・参考書等 | 教科書:F.フレーベル『人間の教育』(上・下、荒井武訳)岩波文庫 1997 文部省『幼稚園教育要領(1999.12.14.)』フレーベル館 参考書:甲斐規雄『教育経営要説 資料付』酒井書店・育英堂 1999 (「教育経営」履修者教科書) 日名子太郎 外『保育内容・環境』(保育内容叢書)学芸図書1993 大場幸夫・柴崎正行編『保育内容 環境』(保育講座 8)ミネルヴァ書房 1990 厚生省児童家庭局『保育所保育指針(平成2年 3月)』フレーベル館 1990 日本ペスタロッチー・フレーベル学会編『ペスタロッチー・フレーベル事典』1996 玉川大学出版部 資 料:毎時間授業時資料配布 |
その他(履修条件、 履修上の注意事項) | |
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