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科目名情報教育概論
担当者大橋 有弘
単位数4単位
配当年次2年
科目区分選択(初等共通・教職)
実地学期通年
授業形態講義
講義概要最近の社会における情報化の進展によって、学校教育も情報化時代に対応することが求められている。学校におけるコンピュータの導入は急速に進んでおり、現在では小学校の97.7%、中学校の99.9%に設置され、1校当たりの台数も増える状況にある。また、2001年までに、小学校から高等学校のすべての学校でインターネットに接続できるよう整備が進められている。
 さらに、1998年12月に告示された学習指導要領によると、「総合的な学習の時間」でのコンピュータ等の活用、中学校技術・家庭科における「情報とコンピュータ」領域の必修化、高等学校における必修教科「情報」の新設等、情報教育の本格的な推進が図られつつある。
 このように教育の場で情報技術の基本的学習の重要性が認識され、実践されるようになってきている背景には、社会の変化への対応が挙げられる。つまり、情報化社会のメリットを享受するために、情報技術の利用方法に関する基本的な理解(情報リテラシー)が必要になってきていることを意味しているのである。今後、教師にとって必要とされることは、コンピュータに関する基礎的な技術の習得に加えて、コンピュータを使いこなし、情報を活用する基本的な能力と経験である。
 これらをうけて本科目では、情報化社会における教育の在り方と、教育における情報技術の活用という2つの観点から情報教育について考えてもらう。また、講義だけではなく、コンピュータを使った演習を通じて、情報教育の体験をし、教育実習やさらに教育現場に出てから役立つコンピュータ利用技術の習得も目指す。主要学習事項は以下のとおりである。
 * 情報化社会の行方と教育
 * 教育現場でのコンピュータ利用の現状及び問題点
 * コンピュータによる学習(CAI)の演習(教育ソフトの評価及び分析)
 * コンピュータによる教授活動支援(CMI)の演習(学習指導案の作成、成績管理等)
 * 教育方法ツールとしての情報技術の可能性と限界

【授業の進め方】

@ 前期は上記主要事項について講義を行い、区切り毎に小レポートを作成し、電子メールでやホームペー  ジでレポートの提出を求める。その際にwwwの活用は必須である。
A 後期は教育ソフトの体験、学習指導案の作成等、コンピュータを活用した演 習を行う。
評価方法@ 出席調査、前期末、学年末の筆記試験は行なわない。小レポートで評価する。
A 授業内容が理解できているか、自分の意見、考え方を適切にまとめ、表現できているか、電子メールに  おけるネチケットを理解しているか等の観点から評価する。
教科書・参考書等授業において指示する。履修者には別途オリジナルテキストを配布予定。
その他(履修条件、
履修上の注意事項)
1人1台のパソコン環境で学習するため、履修希望者が多い場合は、教職課程履修者を優先する。