|
|
|
科目名 | 初等教育原理A・B |
担当者 | 甲斐 規雄 |
単位数 | 各2単位 |
配当年次 | 手引参照 |
科目区分 | 社会教育主事 |
実地学期 | 前期・後期 |
授業形態 | 講義 |
講義概要 | <初等教育原理 A; 教育に関する歴史及び思想> 小学校の教員を目指す受講生に、今小学校そしてその接続としての中学校の児童生徒を取り巻く諸問題について、学校基本調査、青少年白書そして警察白書の統計を参考に(1)学校のいじめ、不登校、校内暴力、体罰、学級崩壊、校則、夜間中学、入学試験など (2)家庭の家庭内暴力、子殺し、虐待、家庭の崩壊、育児ノイローゼなど (3)地域社会の薬物濫用、性非行、情報犯罪、凶悪犯罪、教育力・倫理観を持たないマスコミなどの諸問題を解説し、問題意識を持ってもらう。 そして、そもそも「教育とは何か」ということについて(1)教育学と諸科学との関係 (2)子ども理解の主体論的方法をRousseau,J.-J.,Pestalozzi,J.H.,Frobel,F.,Mill,J.S.そしてDewey,J.の思想を手掛かりに (3)子どもの対象論的方法をItard,J.M.G.のAveyronの野生児、Gessel,A.のBengalの野生児を手掛かりに考える。 その上で、この我が国の教育の現状を打開するための文部省の1996年からの一連の中央教育審議会諸答申、教育改革プログラムを紹介し、我が国の教育改革の方向を見定め、子どもたちが嬉々として、進んで自分探しの旅に出かける道を探す。 <初等教育原理 B: 教育に関する社会的、制度的又は経営的事項> この21世紀を展望した我が国の教育改革の方向に沿って、特に「今後の地方教育行政の在り方について」の答申の方向に沿って、(1)教育の社会的事項について、情報社会と教育的要求、国際社会と教育的要求、科学技術の進展と教育的要求そして環境問題と教育的要求、(2)教育の制度的事項については、義務教育制度の歴史、義務教育制度の構造、教育委員会制度と教育行政、(3)教育の経営的事項については、教育法規、教育基本法、学校の経営、学級の経営 について解説する。 1998.12.14.学習指導要領が改訂され、 社会の変化、児童の権利に関する条約に関わる国際状況への対応から、2002年実施に先立って、2000年度から総合的な学習の時間等について前倒しする。 受講生は、21世紀の学校の教師としてその役割を果たすことになる。教科や教職の知識、技術を習得すればよい教師になるという保障はないし、教師になれるとは限らない。子ども理解を各自が、Rousseau,J.-J.,Pestalozzi,J.H.,Frobel,F.,Mill,J.S.そしてDewey,J.から思想を学び、教育実習の際これらの教育思想家の教育実践、生き方の中を通して教育者になることの心を育んで欲しい。 |
評価方法 | 前期・後期の筆記試験に、出席点、毎時間の小テストの結果、教科書の重要部分のノート作成結果を加味する。 |
教科書・参考書等 | 教科書:甲斐規雄・朝倉征夫『人間教育の探求 第2版』酒井書店・育英堂 1999 参考書:文部省『幼稚園教育要領・小学校学習指導要領(1999.12.14.)』 資 料:毎時間授業時資料配布 |
その他(履修条件、 履修上の注意事項) | |
|