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科目名教育学演習T
担当者鯨井 俊彦
単位数2単位
配当年次3年
科目区分必修
実地学期通年
授業形態演習
講義概要授業とはどういう営みなのだろうか。これまで一般的に「授業」と言われてきたものは,特定の教科の内容を具体化した教材を媒介として,子どもたちを一定の知識や技能や能力の獲得へと導く活動,いいかえれば,学習指導要領に則り教科書通りに行われる授業はいい授業と思われているといってよいだろう。しかしそれだけでは充分とはいえないだろう。それでは,いい授業にするためには何が必要なのだろうか。
 教師がプロといわれるための条件としてはさまざまなものがあげられようが,そのうちの一つに,授業がうまいということ,つまり「いい授業をすること」「すぐれた授業」「子どもと共に創る授業」「わかる授業」「楽しい授業」などがあげられると思う。
 そこで,ここでは授業研究者(斎藤喜博,林竹二,大村はま,板倉聖宣など)や授業実践者の実践記録などを読んで「いい授業の条件とは何か」についていろいろな角度から時間をかけて考えていきたい。
 たとえば,授業研究者の一人である斎藤喜博は,授業を子どもたちが人間的感動を体験しながら認識を深めたり高い表現を実現したりする場としてとらえ,授業研究についての優れた実績を残しています。また,授業実践者の事例からは,たとえば教えることを通し子どもへの理解を深め,やがて,学習の意味を発見するにいたる教師自身の学びの体験や,各専門領域において,それぞれが抱えているテーマを真摯に追求し学ぶうちに,教えることの意味や方法が自覚されている例などを検討して,「教えることの発見」「学ぶことの発見」を体得してもらえたらいいと思います。
 そして更に,自分の関心をもつ教科についてその教科における「いい授業の条件」などをまとめてもらいグループで討論し,その指導案の発表などもやっていきたい。
 更に、授業実践についてのビデオをみたり、特色ある学校を訪問する(学校見学に出かける)ことも考えています。
評価方法出席点を最重視します。その他に,夏休みの課題レポート,グループでの発表等も考慮します。
  
教科書・参考書等テキストは特に指定しません。配付資料を使いながらすすめます。
 
 参考書 :斉藤喜博『授業入門』(国土社)
     :稲垣忠彦、佐藤学『授業研究入門』(岩波書店)
    ※以上2冊の他にその都度指示します。
  
その他(履修条件、
履修上の注意事項)