科目名 | 教育学基礎演習U |
担当者 | 鯨井 俊彦 |
単位数 | 2単位 |
配当年次 | 2年 |
科目区分 | 必修 |
実地学期 | 通年 |
授業形態 | 演習 |
講義概要 | 現代の学校は急激な社会変化に直面して,みずからの居場所を見失いかけているように見えます。だからこそ今われわれは,教育にとって学校とは何かを解明する必要を痛感します。 そこで,「いま学校に問われているもの」という視点から学校に関連する文献を読み,学校についての考えをまとめていくことにします。 今,改めて学校とは何か,学校は何をするところか,を考えてみますと,この問いに対していくつかの答えが予想できます。たとえば,学校での具体的な活動に注目すれば,学校とは,「勉強するところ」であるとの答えがかえってくるでしょうし,学校の目的から見れば「学習の場/人間形成の場/友だちと出会い,仲間をつくり,自己を形成する場」であり,学校の構造や機能から見れば「子どもが生活の大半を過ごす場/知識・技能を身につけ,学歴を取得する場/社会化と選択配分の機関」であり,学校の性質や象徴的意味に注目するならば「規律・訓練装置/抑圧と統制の装置/監獄・刑務所のようなところ」などという答えがかえってくるかもしれません。 どの答えも間違っていません。違うのは学校というものをどう捉えるかは,その視点の違いだけです。つまり,どの視点,どの見方が正しいとか優れているとか言えないということです。 そこで,この演習では学校・教育の現状を考察し,その将来を展望する際の基礎として,学校が歴史的にどのような機能を担ってきたか,また,現在担っているか,そして将来の学校の可能性も含めて検討していきます。 すすめ方は前期は学校に関する資料を読むことを中心に,後期はグループでテーマを選択して,それを皆でまとめ,発表などをしてもらうようにします。このことと併せて,日本や外国の特色のある小学校の紹介ビデオ(たとえば,三春町で取組んだ「子どもの夢,教師の夢がともに育つ」学校やR・シュタイナーの学校など)なども参考にしていきたいと思います。 |
評価方法 | 出席点を最重視します。レポートなども提出してもらいます。 |
教科書・参考書等 | テキスト等はその都度こちらで用意しますが,どうしても必要なものは各自で用意してもらう場合もあります。 |
その他(履修条件、 履修上の注意事項) | |
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