科目名 | 社会学研究U |
担当者 | 樋口 辰雄 |
単位数 | 4単位 |
配当年次 | 3年 |
科目区分 | 必修 |
実地学期 | 通年 |
授業形態 | 講義 |
講義概要 | 本年度の「社会学研究U」(前半)では、グローバル時代における日本のアイデンティティーとは何か。を考察してみたい。 一応昨年「社会学研究T」では、前半に橋瓜氏のテキストを活用して、基礎固めをした後、各グループ別に分れて、問題関心を設定し、それに必要な共同討論用テキストを発注、レジュメ作成、発表を行なった。各班毎に自律的に、各自のレベルに応じた討論、問題点のありか、残された課題も浮き堀りにされた。そして後期が終了する年末には、各グループ各代表者からそれぞれの活動内容、成果が発表された。 本年度は、先にも触れた様に、一体われわれが生をうけたこの日本、日本人とはどのような性格、特質、類型を呈しているのか、これを『歴史的視座』を踏えながら論究してみようというのが、三年次という精神的な成長著(iiこの学年に挑戦するテーマである。テキストは下記のものを使用するが、内容的にやや難しくて、追いつけない部分もあろうが、みんなで手分けし、話し合いを経ながら、豊かな見方を身につけて、自分の土俵を作り上げることが目的である。 従って、一応謙虚にまず理解することが前提で、この過程で出没する小さな事、大きな事を含め、不明な点をどしどし公の場に持ち出し、お互い無い知恵を絞りつつ、解明へと努力したい。 以上が三年ゼミの前半の計画、後半は、「学生自主ゼミ・第2弾」を例の通り予定している。その具体的プラン、方法、編成、テキスト、などについては、学生諸氏(リーダー、サブリーダ含め)と私とで話し合い、煮詰めていきたい。進行途中で、反省,批判を考慮し、微調整は避けられない。 こうしたゼミ活動をしながらも、各自は、四年次「卒論」には何を書き上げようかと自分のなすべき課題を瞬時も忘れず、内面的準備をしていって欲しい。 |
評価方法 | ゼミ姿勢(レジュメ作成、発表、積極発言)、出席回数。自己責任と助け合いの精神。 |
教科書・参考書等 | 教科書:『丸山眞男講義録{第4冊}』(東京大学出版会) |
その他(履修条件、 履修上の注意事項) | 社研Tの「評価」では、出席を重視して評価したが、Uでは、ゼミへの取り組み方に関し、積極型とお荷物型に両極分解すると予想される。従って、三年では、農村型の「和」から、協調的競争、実力主義によって評価するので、落伍者を手助けしつつも、自分の問題意識、観点、関心を積極的に延ばした者から優先的に成績がつけられよう。 |