科目名 | 社会学研究U |
担当者 | 高島 秀樹 |
単位数 | 4単位 |
配当年次 | 3年 |
科目区分 | 必修 |
実地学期 | 通年 |
授業形態 | 講義 |
講義概要 | 私の担当する社会学研究の2年次間を通じてのテーマは「地域社会と社会化」である。この内、2年次の社会学研究Tでは、主として第二次世界大戦以前、高度経済成長期以前の地域社会とそこでの生活、社会化の実態を明らかにするとともに、さらにそれを通じて日本社会の基礎的な構造や特質を明らかにすることに努めてきた。 これをうけて1998年度の3年次の社会学研究Uでは、第二次世界大戦後、特に1960年代の高度経済成長期以降の日本の地域社会と社会化の変化を明らかにすることを直接的なテーマとする。この時期を通して、産業経済構造の変化、職業構造の変化にともない、地域社会やそこでの人々の生産と生活、地域社会の中の人間関係、地域社会と住民との関係も変化し、子どもの生活もまた大きく変化してきた。そうした基礎的な事実を明らかにすると同時に、かつて地域社会の中で、地域社会での生活を通して行われていた社会化の営みがどのように変化してきたのかを明らかにしたい。地域間移動が激しくなれば、かつてのようにその地域社会の次代の成員を形成するという静態的な社会化は有効性を持ちえなくなってくるのである。なお、さらにこの延長線上において、現在の地域社会とそこでの社会化の実態と問題点を明らかにすることも目指していきたいと考えている。これらの学習を通して最終的には、第二次世界大戦後の日本社会そのもののあり方、そこでの我々の生き方について学生諸君一人ひとりが考えていく手掛りが示唆されれば、と期待している。 また、4年次における卒業研究のテーマについても各自が考えていくことができたらとも思っている。 なお、演習における考察はテキストをもとに考察するとともに、できるだけ具体的な実態も考察の対象としていくようにと考えている。 |
評価方法 | 演習科目なので、定期試験などペーパーテストは実施しない。 教室での発表、討議への参加、発言状況と、時々に課すレポートによって評価する。 |
教科書・参考書等 | 教科書:鳥越晧之『家と村の社会学(増補版)』 (世界思想社 1994年刊) :岡崎友典『改訂版 地域社会と教育』 (放送大学テキスト 1996年刊) など社会学研究Tで使用した教科書を引き続き使用する。 |
その他(履修条件、 履修上の注意事項) | |