科目名 | 社会学史 |
担当者 | 樋口 辰雄 |
単位数 | 4単位 |
配当年次 | 2年 |
科目区分 | 必修 |
実地学期 | 通年 |
授業形態 | 講義 |
講義概要 | 社会学史とは以下に例示してある通り、狭義には、社会学という学問領域、理論、概念装置がどう発展してきたのか、そのプロセスについて、主に社会学者の理論を中心として学ぶことである(だが、西洋の学問史から見れば、社会学はたかがここ百数十年の歴史しか持たず、歴史学、哲学、神学などに比べて、はたして学問と言えるのか、今も問われている)。それと同時に、理論が打ち出されるためには、この理論を支える時代背景、必然性というものがある。従って、特に社会学史を真に勉強するには、世界史(西洋史のみならず、東洋史、日本史を含む)を生きた形で修得していないと、誰々はああいった、こういったという、フラグメンタリーな知識に終始し、身についたものにならない。本年度の 講義では、受講者は是非世界史を復習するつもりで、入門に参加してほしい。
序論 ミレニアム期における社会学史と歴史意識の関係など 1.社会諸科学の成立発展と社会学 2.社会学と歴史哲学(k・レ−ヴィット中心に) 3.フランス社会学の成立(コント他) 4.イギリス社会学とスペンサ−、ダ−ウィン 5.マルクス唯物論的歴史観とキリスト教的終末論 6.トクヴィルアメリカ論 7.ヘ−ゲル歴史哲学・法哲学 8.デェルケ−ム自殺論に学ぶ 9.ヴェ−バ−宗教社会学入門 10.ジンメル形式社会学とレ−ベンの哲学 |
評価方法 | 前期・後期2回の定期試験。これに加え出席度数、簡単な小テスト(昨年は夏休み用は課題として、レポート10枚前後を課したが、ほぼ大多数が真面目で立派な内容であった。) |
教科書・参考書等 | 参考書:ブルクハルト『ギリシア文化史』(新井靖一訳・ちくま学芸文庫) :ギボン『ローマ帝国衰亡史』(中野好夫他訳・同上文庫) :山之内靖『日本の社会科学とヴェーバー体験』(筑摩書房) :牧野雅彦『責任倫理の系譜学』(日本評論社) |
その他(履修条件、 履修上の注意事項) | |