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科目名社会学研究T
担当者渡邊 益男
単位数4単位
配当年次2年
科目区分必修
実地学期通年
授業形態講義
講義概要第一に、見田宗介に学び、〈知と感受性と魂の深さ〉をもって現代社会の「構造」を捉えかえし、「本当に〈自由な世界〉の実現に向かう世紀に接続する仕事」としての社会学研究に向けて、その基礎的な理論を学び取るために、見田宗介『現代社会の理論』のおさらいをした上で、橋爪大三郎『はじめての構造主義』のほか、「反省の社会学」ならびに「再帰的近代化」に関係したいくつかのテクストを使用しながら、社会科学ならびに社会学の基礎的研究を行う。 
 第二に、福祉の営みも、そのような「仕事」の一環に組み込まれうるものとなるためには、現実に展開されている様々な福祉の専門領域(とくに、障害者福祉、老人福祉、地域福祉等)の実態を把握するとともに、現代社会の全般的な動向との関係で、原理的に福祉とは何か、福祉はいかなる役割を果たすべきかを、あくまでも〈人間〉に即して捉えかえしながら追究されなくてはならない。そのための基本的な考え方を学ぶために、最近、社会学の領域で進められている「福祉の社会学的研究」の中から、いくつかのテクストを選んで解読し、討論していく。
 第三に、以上に基づいて、福祉の専門領域別に、改めて各人が研究テーマを設定し、討論を通じて、相互に検討し合いながら、関心を深めるとともに、福祉への社会学的アプローチの視点と方法を身につけていくように努めたい。
評価方法ゼミの平常点とレポートによる。                        
                  
教科書・参考書等参考書:見田宗介著 『現代社会の理論』 (岩波新書)1996年
    :橋爪大三郎著 『はじめての構造主義』 講談社 1998年 
    :渡邊益男著 『生活の構造的把握の理論』 (川島書店)1996年
    :ピエール・ブルデュー著、加藤晴久訳『ピエール・ブルデュー』 藤原書店 1990年
    :A.ギデンズ著、松尾精文・小幡正敏訳 『近代とはいかなる時代か?』 而立     書房 1993年
    :青井和夫・高橋徹・庄司興吉編 『福祉社会の家族と共同意識−21世紀の市
     民社会と共同性:実践への指針−』 梓出版社 1998年
その他(履修条件、
履修上の注意事項)