科目名 | 人文科学論C(交流の中の日本文化史) |
担当者 | 小林 一岳 |
単位数 | 4単位 |
配当年次 | 3年 |
科目区分 | 総合文化 2群 |
実地学期 | 通年 |
授業形態 | 講義 |
講義概要 | 最近、日本文化論・日本人論というのは、一つのブームになっているといえよう。そこでは、梅原猛等に代表される多くの論者が存在し、その論点はさまざまではあるが、日本文化・日本人の独自性・特殊性を論ずるものが多いようである。確かに日本列島はアジアの東端に位置し、そこに成立した日本という国も、「島国」としての孤立性を持っているということは否定できない点もある。しかし、縄文時代以来、日本列島は様々な国々・地域の影響を受けていたことも、また一つの事実である。特に、古代・中世では朝鮮・中国等の大陸の諸民族・諸国家の強い影響を受け、また近世・近代になれば、ヨーロッパとの交流の中で、ヨーロッパ文化が大きな影響を与えた。逆に日本列島に形成された文化が他の国々に「発見」され、「ジャポニズム」のような形で影響を与えることもある。 このように文化は、相互交流の中から生まれていくという特徴を持ち、そこには独自性とともに普遍性も存在するといえよう。そこでこの講義では、いわゆる「日本文化」と称するものを対象にして、文化の持つ特殊性と普遍性の問題について考えていくことにしたい。基本的には講義形式で進めるが、参加人数が少ない場合は、いくつかの代表的な日本文化・日本人論を素材として、演習的に進めていくことも考えている。 |
評価方法 | 前期・後期に定期試験を行なう。出席・小レポ−トを重視する。 |
教科書・参考書等 | 授業中配付するプリントを中心にして講義を行なう。その他参考文献については、授業の中で紹介する。 |
その他(履修条件、 履修上の注意事項) | |
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