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科目名人類学「文化人類学B」
担当者菊地 滋夫
単位数4単位
配当年次1年
科目区分社会科学分野
実地学期通年
授業形態講義
講義概要社会と宗教の関係を問うことは、文化人類学(あるいは社会人類学)の最も中心的な課題のひとつである。本講義の前半では、このテーマをめぐる諸理論を歴史的展開に即して概説する。これを踏まえたうえで、後半では、私自身がフィールドとしている東アフリカ海岸地方の宗教的諸現象を取りあげて検討を試みる。具体的項目としては、妖術信仰、憑依霊信仰、緩やかなイスラーム化、<聖なる森>の復興運動、などについて論じる予定である。
評価方法履修者の自主性と努力を最大限に尊重し、高く評価することを基本方針とする。
 前期は試験を行わないが、希望者には夏休み明けにレポートを提出してもらい、その内容と努力に応じて最大20点まで学年末定期試験の得点にプラスして評価する。提出されたレポートはコメントを添えて返却する。他方、注意事項を遵守しないレポートや、「出しゃいいんだろう」といったいい加減なレポートが提出された場合には、学年末定期試験の点数から最大20点マイナスして評価する。レポートを提出しない場合には学年末定期試験の得点のみで評価する。
 出席は評価の対象に含めないが、講義を理解し、自ら積極的に探求に参加する姿勢がなければ単位の取得は困難であると考えてほしい。講義にはほとんど出席せず、試験だけ受けようとする者はそれ以前の問題である。
教科書・参考書等特定のテキストは使用しないが、参考文献は講義のなかで適宜紹介する。もっとも初歩的かつ読みやすい入門書としては、以下の本を推薦しておく。

 参考書:綾部恒雄・田中真砂子 編
     『文化人類学と人間 ―「ひと」の専門家の学問ばなし』(三五館 1995年)
その他(履修条件、
履修上の注意事項)
文化人類学Aをすでに履修していることが望ましいが、本講義の前半部分は、文化人類学Aの復習的な内容を予定している。また、疑問・質問・感想なども大歓迎なので、遠慮なくぶつけてきて欲しい。