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科目名宗教学「宗教学B」
担当者田島 照久
単位数4単位
配当年次1年
科目区分人文科学分野
実地学期通年
授業形態講義
講義概要本年度は「キリスト教」について学ぶ。キリスト教を理解するためには、キリスト教では「旧約の世界」と語られる「ユダヤ教」についての理解が不可欠な条件となる。イエスは歴史的には「ユダヤ人」であり、「ユダヤ教徒」であったからあである。
 キリスト教には二つの柱があると言われている。一つの柱は、イエスの教えであり、もう一つの柱は、「イエスとは何者なのか」という「イエス理解」に関わる問題である。イエスの教えは、「福音書」にイエスの言葉として記されているが、そもそも「福音書」自体が初代教会のイエス理解という要素を色濃く反映したものであった。そうした「福音書」のメッセージに応えるように「三位一体論」や「愛肉論」が神学として成立していった。そうした「信仰のイエス論」の成立プロセスを追いながら、一方で近年目ざましく展開して来ている「史的イエス像」研究の現状やその成果を眺望してみたい。
 「キリスト教」という一宗教を通じて、グローバルなそして一種運命共同体といえるべき現代世界の中で、宗教という人間の営みが自己相対化を余儀なくされる状況を宗教哲学という観点から考えてみたいと思う。ビデオ等の映像資料も用いる。
評価方法前期、後期各1回の試験によって評価する。試験の際には持ち込み一切不可。
教科書・参考書等教科書は用いない。
 参考書は必要な時に指示する。
その他(履修条件、
履修上の注意事項)
宗教に関心を持ち、受講意欲のある者のみ登録すること。