科目名 | 情報社会文化論A |
担当者 | 二村 健・平井 歩実 |
単位数 | 4単位 |
配当年次 | 1年 |
科目区分 | 総合文化 1類 |
実地学期 | 通年 |
授業形態 | 講義 |
講義概要 | 書物という伝統的なメディアから、マルチメディア・インターネットにいたる情報媒体、ならびに、図書館・情報センターその他の情報提供機関、さらに、計算機・素子など、それぞれに情報社会を形作ってきた事物・事象の生成・展開について、その原動力となった要因を社会的・歴史的・文化的背景を踏まえつつ概説する。前半は、基本的に歴史を辿ることが主眼となるが、この行為は現在の自分の位置を確認し、将来の動向を占うのにきわめて有益な行為である。後半は、とくに最近の情報社会の話題に触れ、現代文化との関わりを取り上げる。この講義を通じて、現在の情報社会がまさに訪れるべくして訪れたことが理解されるだろう。おおよそ次の内容にそって進める。担当教員が分担することもある。 1.人類の発生・言葉の発生・文字の発生 2.書物の発生・図書館の発生 3.書写方法と記録媒体の変遷 4.歴史の中の図書館 5.紙の発明と伝播 6.印刷術の発明と文化の変容 7.東洋における印刷術・我が国と印刷術 8.社会における情報の流通と蓄積 9.近代図書館技術の整備 10.社会制度の中の新しい情報提供システム 11.計算機の歴史 12.通信・コミュニケーションの基礎技術の歴史 13.コンピュータ技術の発展と情報サービスの進展 14.印刷技術と出版形態の変遷(印刷資料−電子資料−ネットワーク情報資源) 15.資料の流通形態の多様化 16.情報通信ネットワークの発展(1)情報検索システム 17.情報通信ネットワークの発展(2)書誌ユーティリティーと情報提供サービスにおけ る相互協力 18.情報通信ネットワークの発展(3)インターネットと電子図書館 19.情報利用のモラルと法制上の問題(情報の付加価値と知的所有権など) 20.情報資料の多様化、情報通信の発展と情報提供機関のあり方 21.未来の図書館 |
評価方法 | 平常点、出席、および、定期試験の総合評価 |
教科書・参考書等 | 教科書:『電子図書館の神話』 ウィリアム・F・バーゾール著;根本彰[ほか]訳 (勁草書房) |
その他(履修条件、 履修上の注意事項) | 「図書館は情報社会の縮図である。」と、最近、よく言われるようになった。この科目は、一方で、図書館を改めて見直すことができるようにと、一般の学生向けに内容を組み上げたものである。ただし、評価は厳しわけではないが、出席していないと答案は絶対に書けないのでそのつもりで。 |