科目名 | 宗教学「宗教学A(宗教学概論)」 |
担当者 | 田島 照久 |
単位数 | 4単位 |
配当年次 | 1年 |
科目区分 | 人文科学分野 |
実地学期 | 通年 |
授業形態 | 講義 |
講義概要 | 人間の生に直結した具体的な価値の提示を抜きにしては現実に機能する宗教というものの成立はない。それゆえに明確な弁別性を主張する「唯一の真なる価値体系」なるものが排他的に林立している状況が宗教の現実といえる。それに対して「学としての宗教学」は究極的な価値判断を停止(エポケー)した上で成立する学の立場であると言われてきた。学の無力さをどのように定位すべきか、そうした「宗教」と「宗教学」の間にある根本的な問題を考えることから始めていきたい。 「宗教学」は他の諸科学と肩を並べる学問として出発してからほぼ一世紀しか経過していない比較的新しい学問といえる。前期はこうした一世紀の「宗教学」の歩みを概観した上で、タイラーの「アニミズム論」、オットーの「ヌミノーゼ」、エリアーデの「フェロファニー」等の学説を取り上げる。後期はさらに「クリスマスの起源」の問題や、仏教の「縁起」や「菩薩思想」について学ぶ。 |
評価方法 | 前期、後期各1回の試験によって評価する。試験の際には持ち込み一切不可。 |
教科書・参考書等 | 教科書は用いない。プリントを配布する。 参考書はその都度教場で指示する。 |
その他(履修条件、 履修上の注意事項) | 受講者が多いので、私語は厳禁する。従わない者は退室してもらう。出席は取らないが、毎回出席を義務づける。 |