科目名 | 史学「日本史A(日本史概説)」 |
担当者 | 小林 一岳 |
単位数 | 4単位 |
配当年次 | 1年 |
科目区分 | 人文科学分野 |
実地学期 | 通年 |
授業形態 | 講義 |
講義概要 | 高等学校までの日本史は、政治史の概説が中心であり、歴史のエポックとなるような事件の学習や、事項の暗記が主なものになっていたといえよう。そのため歴史とは暗記科目であると考えている人も多いと思われる。 しかし、歴史というものは、本来は人々の日常生活の積み重ねであり、その日々の営みの中で、人類にとっての新しい生活の知恵や文化が生まれてきたのである。そして、歴史のエポックとなるような事柄も、当然その延長線に存在するものと考えられる。人々の「日常」へのアプロ−チは、歴史学にとって大きな課題であるといえよう。 このような、人々の日常的な生活・文化の諸相を歴史的に研究するものとして、最近「社会史」という分野の研究が進展し、大きな成果が生まれてきている。そこでは、「絵巻物」などの絵画資料などを使うことにより、庶民の生活の細部について具体的な研究が行われている。また、各地で考古学的な調査によって発見される遺跡も、従来のような縄文・弥生時代のものだけではなく、中・近世という歴史時代の遺構・遺物も多く発見され、その成果をもとにしての、人々の日常生活についての研究は飛躍的に進んでいる。 そこで本講義においては、「民衆の社会・文化史」というテ−マで講義を行うことにしたい。日常的な人々の営みや人々の心性を、実際の資史料を読んだり見たりすることを通じて考えていくことにしたい。時代的には、民衆のエネルギ−が社会の中で大きなものとなっていく、平安時代から中世・近世を扱うことにする。 |
評価方法 | 前期・後期に試験を行なう。出席・小レポ−トを重視する。 |
教科書・参考書等 | 授業中配付するプリントを中心にして講義を行なう。その他参考文献等については、授業の中で紹介することにする。 |
その他(履修条件、 履修上の注意事項) | |
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