科目名 | 史学「西洋史A(外国史概説)」 |
担当者 | 平井 正樹 |
単位数 | 4単位 |
配当年次 | 1年 |
科目区分 | 人文科学分野 |
実地学期 | 通年 |
授業形態 | 講義 |
講義概要 | (ヨーロッパを中心とした西洋史概説) 21世紀に向けて、西ヨーロッパは経済的統合のみならず、一つの国家として政治的統合を成し遂げようとしている。このような統合は、社会構造や価値体系や文化的伝統等の共通の基盤があってこそ、初めて考えられることである。これら共通の社会構造や価値体系や文化のルーツは中世ヨーロッパにあった。中世において初めてヨーロッパは、地理的、政治的、文化的等々の意味において、その姿を現わすのである。本講では、まずヨーロッパの共通の社会や価値体系や文化の基盤がどのようにして築かれたのかを、ヨーロッパ中世の歴史を通して明らかにし、次にこれら社会や価値体系や文化は近代にはいると、どのように発展したかを明らかにしてみたい。 講義では細かい個々の歴史的事実を逐一たどるよりも、重要な事件(例えば、ゲルマン民族の特質、シャルルマーニュの戴冠、聖職叙任権闘争、ルネサンス、宗教改革、市民革命、等々)を取り上げ、これらの事件を通して各々の時代における社会と政治、および、社会と思想(キリスト教思想等)との係わり合いを明らかにすることによって、ヨーロッパ社会や文化の成立と発展を考察する予定である。 なお、本講義科目は教職課程における教科科目でもあるので、随時、関連事項について触れるつもりである。 |
評価方法 | 原則として前期・後期の2回の定期試験の成績によるが、出席点をも加え、総合評価する。なお、出席状況が著しく悪い場合は、評価しない。 |
教科書・参考書等 | 参考書については、授業中に随時、紹介する。 |
その他(履修条件、 履修上の注意事項) | 教職課程における教科科目でもあるので、教職資格を希望する学生は、基本的知識を 予習するなど、積極的に勉強してほしい。 |