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科目名水資源の開発
担当者藤村 和正
単位数2単位
配当年次4年
科目区分選択
実地学期前期
授業形態講義
講義概要水資源に関しては、国内的にも、地球規模として考えても、将来、深刻化する問題を有している。日本の水問題としては、近年、都市域において頻発する水不足、一方で環境問題に絡んだダム建設是非の議論、また、地域活性化と環境へ配慮した水源地対策が求められるなど多くの問題が見受けられる。一方、地球規模のスケールとして水資源を見ると、21世紀には20世紀における石油に相当する死活的な資源になると予想されており、現在においても、発展途上国では人口の増加と水不足に悩まされ、また、複数の国で水資源を共有する場合の水管理の困難さ、そのために起こる水資源を原因とした紛争などの問題が現れ始めている。
 本講義では、将来の日本および世界の水資源のあり方について考え、理解を深めるため、日本の水問題が最初に出現する場所と言われる首都圏において、その水資源、水問題に関する実際的な側面を取り上げ解説し、また、世界における水資源問題をビデオ教材などを用いて紹介する。
 以上のことを踏まえて、本講義の大要は以下の通りとする。

1.首都圏の水需要の現況と水需要予測
2.首都圏の水資源開発の経緯
3.首都圏の水資源保全の方策
4.世界の乾燥地の水資源
5.中東和平問題と水資源
評価方法出席、授業態度、期間中の小テスト、ビデオ感想文および期末試験により評価する。
教科書・参考書等教科書:高橋 裕 著 『首都圏の水』
             (東京大学出版会)
参考書:福嶌義宏 監修
    『地球水環境と国際紛争の光と影』
             (信山社)
その他(履修条件、
履修上の注意事項)
3年次配当の「水資源の利用」を受講していることを条件とする。
 A4レポート用紙を常に用意しておくこと。