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科目名水資源の利用
担当者藤村 和正
単位数2単位
配当年次3年
科目区分選択
実地学期後期
授業形態講義
講義概要水資源は、人間活動を支える貴重な存在であり、安定した水の供給が行えるよう確保されなければならない。水資源について理解するためには、水源地域の降雨、流出、浸透、蒸発と言った水循環過程の特徴を把握することが必要である。また、水源地域からは、我々の生活に身近な水道水や米などの農作物の生産に必要な農業用水、そして産業活動にかかせない工業用水などの需要に応じて水資源が供給されている実態を知ることが大切である。さらに、歴史的な水利用の経緯も理解することも重要である。本講義では、日本の水資源を題材として、水資源を理解するために必要な基礎的な知識、考え方を紹介して行く。
 以上のことを踏まえ、本講義の大要は次の通りとする。

1.水の循環
2.日本の水資源の性格
   降水量、流出量
   水源山地河川の低水流出
3.日本の水利用の歴史
   古代、中世、戦国時代の農地開拓
   江戸時代の水利用
   明治以降の工業の発展と水利用
4.日本の水利用の現況
   生活用水
   工業用水
   農業用水
5.水利権
   慣行水利権と許可水利権
   水利権の運用
6.利水施設
   ダムと堰
評価方法出席、授業態度、期間中の小テストおよび期末試験により評価する。
教科書・参考書等参考書:高橋 裕 著 『河川工学』
              (東京大学出版会)
   :市川正巳 編 『総観地理学講座8・水文学』
              (朝倉書店)
その他(履修条件、
履修上の注意事項)
A4レポート用紙を常に用意しておくこと。