科目名 | 流体力学U |
担当者 | 宮田 昌彦 |
単位数 | 2単位 |
配当年次 | 4年 |
科目区分 | 選択 |
実地学期 | 後期 |
授業形態 | 講義 |
講義概要 | 流体力学Uでは、主に空気の流れの力学を取り扱う。空気の流れは、基本的に、低速の流れと高速の流れに分けられ、それぞれ取り扱い方に差がある。はじめに、水の流れとよく似た性質を持つ低速の気体の流れを取り扱う。水の流れと違う点は、気体の流れでは、熱や温度が大きい関係を及ぼすことで、この点を詳しく説明する。つぎに、高速度の気体の流れを説明する。ここでは、気体の密度が温度と密接に関係することから現れる圧縮性という特有の性質と、その流れにたいする影響を説明する。このような性質は、高速で空気中を飛行する航空機の機体の形や翼の断面形状の設計などに関係がある。航空機の発達の歴史などを話題として、どのように圧縮性流体の力学が応用されてきたかを説明する。身近な例では、自動車の車体の形態、空気圧縮機やエンジン、ガスタービンなどの性能向上にも空気の流れの性質が応用されている。エンジン、ガスタービンなどの技術では、熱と流体は、別べつのものではなく、密接に関係したものとして取り扱われる。このような視点から、エンジンの燃料消費量の改良等による環境問題の解決技術への発展もトピックスとして取り上げて説明する。 |
評価方法 | 流体力学Tと同じ。 |
教科書・参考書等 | 教科書:とくに定めない。適宜、プリントなど を配布する。 参考書:松尾一泰 著『圧縮性流体力学』 (理工学社 1990) |
その他(履修条件、 履修上の注意事項) | |
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