科目名 | 原子物理学T |
担当者 | 長田 哲夫 |
単位数 | 2単位 |
配当年次 | 3年 |
科目区分 | 選択 |
実地学期 | 前期 |
授業形態 | 講義 |
講義概要 | 原子や分子に関する重要な実験的現象をとりあげ、これを理論的にどう説明するか、ということを常に念頭に置いて講義を進める。講義の内容は以下の通りである。 1章 19世紀までの原子物理学 (1)原子の考えはいつ頃から始まったか。 またその存在はどうやって証明されたか。 (2)原子の大きさ、重さをどうやって計算し たか。 2章 20世紀初めの原子物理学 (3)原子がそれ自身構造をもつことが分かっ たのはどういう現象からか。 (4)原子の惑星的構造はどうやって証明され たか。 (5)原子を古典物理で扱うとどういう困った 事が起きるか。 (6)原子の放射スペクトル、吸収スペクトル は何を語るか。 (7)水素原子に対するボーアモデルはどうい う考えに基づいているか。 3章 水素型原子とシュレーデインガー方程式(8)水素原子のスペクトルを量子論はどう説明 するか。 (9)アルカリ原子および水素型イオンのスペクトル は水素原子の場合とどう違ってくるか。 4章 二電子原子と電子スピン (10)ヘリウム原子のスペクトルは水素原子の 場合とどう違うか。 (11)電子スピンはなぜ登場しなければならな かったか。 5章 多電子原子とスペクトル項 (12)原子を軽い方から順に並べると何が分か るか。 (13)原子の電子状態を区別するのになぜ角運 動量が使われるか。 |
評価方法 | 中間で出すレポート課題、および期末テストの成績で評価する。 |
教科書・参考書等 | 参考書:シュポルスキー著、玉木、他訳 『原子物理学』(東京図書) :ヘルツベルグ著、堀訳 『原子スペクトルと原子構造』 (丸 善) |
その他(履修条件、 履修上の注意事項) | 本講義は力学、電磁気学、微分方程式、量子力学(または量子化学)の基礎を既に学んでいることを前提としているので、3年次生以上の履修が望ましい。 |