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科目名数理物理学T
担当者関根 克彦
単位数2単位
配当年次2年
科目区分必修
実地学期前期
授業形態講義
講義概要フランスの理論物理学者ピエール・デュエムの書いた『物理理論の目的と構造』という本の中に、
「理論物理学は数学的物理学、数理物理学である」Theoretical physics is mathematical physicsという文章がある。この著者によれば、物理学は数学の言葉で表現されるようになって初めて、明晰で精密な科学になったのである。だから、数理物理学はそれ自身が、「物理学の健全な方法である」ともいわれている。 
 従来、わが国においては、数理物理学という言葉はあまり用いられたことがない。また、用いられたとしても、「物理のための数学」あるいは「物理数学」と同意語だった場合が多い。しかし、この数理物理学の授業は、ただ計算練習をするだけの物理数学とは違う。物理につながる数学の基本的な考え方を学ぶ。概念と方法の理解が大切である。
 次の内容について、順を追って勉強していく。
 
 1.いろいろなベクトル空間
 2.定係数の線形微分方程式
 3.行列の対角化と、固有値・固有ベクトル
 4.減衰振動
 5.線形非同次方程式
 6.強制振動
評価方法期末試験による。
教科書・参考書等教科書は使用しない。
 その他参考書は、授業中随時指示する。
その他(履修条件、
履修上の注意事項)
試験や点数のことは心配せずに毎回の授業内容を“理解”することに全力をあげてほしい。