|
|
|
科目名 | 情報処理入門T |
担当者 | 井上 一正 |
単位数 | 2単位 |
配当年次 | 1年 |
科目区分 | 情報処理科目(必修) |
実地学期 | 前期・後期 |
授業形態 | 講義 |
講義概要 | 私達の日常生活や産業形態は,コンピュータがなくては1日も維持できない情報化・ネットワーク化社会となっている.事実,都市にあふれる人々,多種多様な商品,膨大なエネルギーの需要と供給,およびそれらに付随する大量な情報等を秩序正しくコントロールし,社会活動を混乱と停止から守り維持するには,もはやコンピュータの神業的な高速処理能力を借りる以外に方法が見いだせない.さらに,現在のこの情報化社会の進展は,半導体エレクトロニクスの驚異的な技術革新によりコンピュータの高性能化と低価格化を促し,逆にコンピュータの高性能化と低価格化は,より次元の高い情報化社会を生むといった相互依存の関係を繰り返している. したがって私たちは,好むと好まざるとに関わらず,コンピュータと電気通信に依存し,この二つの領域が融合した情報化社会の中で社会生活を営まざるを得ない.そして,自分に必要な情報は自分で取捨選択して,自分の意志決定に反映していく能力が問われることになる.このような能力を情報リテラシーという.すなわち情報リテラシーとは,簡潔に言うならば,意志決定に必要な情報を定義し,それを収集し,活用する能力ともいえる. また,情報リテラシーを高めるためには,コンピュータリテラシーが不可欠な要件である.情報リテラシーとコンピュータリテラシーとの関係は,表裏一体であり目的と手段の関係にある.このようなことから,本講義では,以下の目標を設定している. ●情報処理主導型社会の認識と適応の把握.すなわち情報化社会とは,省資源・省エネル ギー・省力化を達成しながら産業・経済基盤を支え発展させる社会であることを認識す る.さらに日本の特殊性すなわち少子化・高齢化を勘案した高度情報化社会の早急な実 現を考える. ●高度情報化社会を構築する手段としての,また利便性の高い道具としてのコンピュータ を使いこなすには,何を知るべきで,何をさせるべきかを把握する.さらに,コンピュ ータが社会の中で,どのように利用され,どのような影響を与えているかを認識する. ●したがって,コンピュータそのものに関して基本的なことを知ること(コンピュータリ テラシー).特に,最も身近に普及しているパソコンやワークステーションの機器的な 構成と機能,および使用されるソフトウェアについて学ぶ.これに関連して,パソコン の基本的な取り扱い方と応用ソフトウェアの使用方法については「情報処理入門U」で 学ぶ. ●新聞・雑誌・テレビなどのメディアにあらわれるコンピュータ・情報処理用語が正しく 理解できる知識を得る. 等である. |
評価方法 | 定期試験のみ. |
教科書・参考書等 | 教科書:吉田敬一著 『教養・コンピュータ』(共立出版,1994) |
その他(履修条件、 履修上の注意事項) | 本科目専用の自筆ノートを作成すること. |
|